春らしいポカポカ陽気の中、先月「親子でたんぽぽを探そう-父pedia企画vol.1-」を開催しました。今回の企画は町のお父さんが先生。普段はお仕事で忙しいお父さんも、ゆるく地域と関わってもらえたらと企画したところ、最初に名乗りあげてくれたのがたんぽぽに詳しいお父さんでした。

摘んで終わりだけじゃもったいない!見方を変えて興味を広げよう
町の花でもある「たんぽぽ」は、春になると簡単に見つけることが出来ます。普段は何気なく子どもと一緒に摘んだものの「さぁどうしようか」となってしまいがちですが、この日ばかりは違います。町のお父さん先生から教えてもらったプチ知識で自然への興味を広げていきます。
タンポポってどこにでもあるけど、本当にどこでも一緒なのかな?
近くの「中央グランド」へ移動して早速スタート!子どもたちも目の前に広がる草花に興味深々です。まずは、たんぽぽの見分け方から。「実はたんぽぽには種類があって、もともと日本にある在来種(このあたりではカンサイタンポポ)と外国から来た外来種(セイヨウタンポポ)があるんだよ!」とお父さん先生が教えてくれました。見分けるポイントは花の後ろ側のがくの部分。反り返っているものが外来種のセイヨウタンポポ、反り返っていないものが在来種のカンサイタンポポとのこと。

ありふれた花だからこそ、よーく見ると見えてくる気づき
「じゃあ、タンポポって花びらが何枚あると思う?」父ちゃん先生の問いかけに「うーん」と悩む子どもたち。「実はひとつひとつ花びらみたいに見えるものが一つの花なんだよ!」とのこと。早速タンポポの花をその場で分解して見てみました。

タンポポは黄色だけじゃない!
「この公園には一体何種類のタンポポがあると思う?」と次々に父ちゃん先生からの投げかけがとんできます。
「さっき教えてもらったカンサイタンポポとセイヨウタンポポの2つでしょ?」と思っていたら、なんともうひとつ種類が見られることがわかりました。
名前は「シロバナタンポポ」。実際に咲いている場所を教えてもらって観察。こちらもカンサイタンポポ同様に在来種です。なかなか見つけることが出来ない貴重なものなので採集はせずにそっと見守りました。


さぁ!タンポポを見つけに行こう!
父ちゃん先生にタンポポの見分け方について教えてもらったら、公園でタンポポを探しに出かけました。どこになんの種類のタンポポがあるのかな?ひとつひとつタンポポの花の後ろをめくってがくが反り返っているかいないかチェックします。





わたしたちの町にはどんなタンポポが多いのかな?
みんなで公園の中を探したあとは、シートを広げて青空教室。「ここはカンサイタンポポが多かった」「ここにはセイヨウタンポポがあったよ」とワイワイと地図にどんな種類のタンポポがあったかシールを貼っていきます。実は父ちゃん先生が前に大阪市内の場所でタンポポ調べをした時はセイヨウタンポポの方が多くカンサイタンポポはあまり見られなかったとのこと。でもこの中央グランドではカンサイタンポポの数がたくさん見つかりました。
セイヨウタンポポは自分の花で種子を作ることが出来ますが、カンサイタンポポやシロバナタンポポなどの在来種は自分の株以外の花で受粉を行うので、ハチなどの昆虫により花粉が運ばれないと、種子ができないとのこと。
カンサイタンポポやシロバナタンポポを見ることができるのも、豊能町が自然に恵まれているからかもしれませんね。


おまけに町のキャラクター「とよのん」についているタンポポについても調べてみました。ちょうどとよのんTシャツを着てきている子に前に出てきてもらって観察。「がくは反り返っているかな?いないかな?」と調べた結果、とよのんはカンサイタンポポをつけていました。さすがとよのん!

今日からはじめよう!自然をもっと楽しむくらし
最後は、タンポポについてよくわかるオススメ絵本の紹介と、タンポポ以外の草花についての絵本も紹介しました。そして、今日学んだことを持ちかえることが出来るポケットサイズの手作り図鑑をプレゼント。書き込み式になっていて、タンポポを見つけた場所や日にち、そのほかの草花をスケッチする欄も用意しました。
今回のイベントで子どもだけでなく、パパやママも自然に対する疑問がふつふつと湧いてきた様子。子どもに聞かれてすぐに答えられなくても大丈夫!一緒に考える時間が暮らしをきっと豊かにしてくれます。
さぁ!親子で自然を見つけに出かけよう!

1件のコメント
なりたいものが見つからなかったわたしへ – 大学堂株式会社 · 2019年7月22日 14:58
[…] ※ちちペディア企画第一弾「たんぽぽを探しにいこう」の様子はこちらから☆ […]
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