トヨノノドリーム採択事業!豊能町の未来をつくる夢のプロジェクト

豊能町の未来をつくる夢のプロジェクトを応援するトヨノノドリーム
「豊能町すべてのこどもにプログラミングを」と提案された大村みどりさん(以後、大村)の元に作業療法士の中西亜弥さん(以後、中西)と弊社社長でありプログラマーでもある宇都宮正宗(以後、宇都宮)が加わり「Good_atプロジェクト」として、いよいよ動き出します。発起メンバーの皆さんにお話をお伺いしました。

伴走支援: 前田展広 /ライティング: 宇都宮頼子
※広報とよの 令和2年2月号(No.537)に掲載された特集記事のインタビュー全文です

左から中西さん、大村さん、宇都宮。

Good_atプロジェクトとは

発達に何らかの特徴があり、従来の規格に当てはまりにくい。── そんな子どもの成長を周りの大人や社会が見守るプロジェクト。様々なワークショップを通じて、子どもの『得意』を見つけ、伸ばしていこうという試み。

まず第1回目は「プログラミング」。小学生に人気のゲーム「マインクラフト」を使って、プログラミングを体験します。パソコンを使って楽しみながら、プログラミングの基礎概念を学ぶことができます。

  • 創造性が豊か
  • 物事を順序だてて考えるのが得意
  • 好きなものには集中して取り組むことができる

そんなお子さんにぴったりです!


学校ではなんだか上手くいかない…… そんな子どもが輝き出す瞬間。

── なぜ『発達の凸凹(でこぼこ)*』に注目したのですか?

私のプログラミング教室に通ってくれている小学生の中にも何らかの診断を受けている子だったり、学校に行っていない子たちがいます。「集中力がない」「すぐ癇癪(かんしゃく)を起こす」と学校で肩身が狭かったり叱られていてばかりの子が、プログラミングしている時の姿はとても生き生きと輝いているなと感じたんです。外では適応できなくて困っている子ども達が、それぞれのやり方、それぞれのペースで自由にのびのびと、心からリラックスして熱中できる、そんな場が作られたらと。

* 発達の成長具合に何らかの特徴があり、社会や生活で困ってしまう状態のこと

シニア・初心者専門パソコン教室「ひなたぼっこ」を運営する大村さんは、初心者に教えるプロ。

── 一般的にもプログラミングは難しそうなイメージがあるんですけども……

私の経験からなんですが、『発達凸凹(でこぼこ)』さんは曖昧な言い方じゃわからないんだけど、きちんと指示を出してあげると「物事を順番通りにやっていく」ということが他者より優れていると感じることがあります。そういう接し方とプログラミングがすごく似ているような気がしています。

もともとプログラミング思考が、備わっている

── 似ているんですか?

似ていると思います。プログラマーの有名なジョークで、奥さんが「牛乳を2つ買ってきて。卵があったら6つ買ってきてね」と言ったら、旦那さんは牛乳を6つ買って帰ってきた、という話があるんです。「なんで牛乳を6つも買ってきたの!?」と聞いたら「卵があったから」と言った──という。

一同:……。(いまいちピンと来ないなという雰囲気)

これはプログラマーだったら旦那さんの気持ちがわかるんです。この場合、正確に指示を出すなら「牛乳を2つ買ってきて、もし卵があったら“卵を”6つ買ってきてね」が正解。けど、その「卵を6つ買ってきて」の「卵を」の部分を省略してしまったので「牛乳を2つ買ってきて、もし卵が存在するならば6つ買ってきて」がそのまま「牛乳を買ってきて」に上書きされたことになるので、まぁ言ったらそういう感じなんですよ。

── な、なるほど。

それ以外にも例えば「これやっといてね」と言ったのに、二週間たっても書類を仕上げない。本人に聞いたら「いつまでに仕上げてねっていう指示がなかったのでやらなかった」っていうような。普通だったら、この人全然仕事できないな、と思うじゃないですか。でも「これやっといてね。三日後に必要だからお願い」と言えば必ずやってくれるんですよ。そういった指示の出し方は、プログラムと全く一緒なんです。

プログラミングで「猫を動かしたい」と思った時に『猫を動かせ』と書くだけではコンピュータは動きません。ここで、プログラムって難しいなぁと思いがちですが『猫を右に3歩動かせ』と言えば動くんですよ。そういった思考回路や指示の仕方にすごく親和性が高い人もいるんです。

小学生の頃から親しんでいたプログラミングを自分の職業に活かした宇都宮。 「プログラミングは可能性の塊」と語る。

── 中西さん、専門家の視点としてはいかがでしょう?

絵本を読むのが難しかったり、言葉でのやりとりが難しいお子さんでもパソコンやタブレットを巧みに使う子はたくさんいます。鉛筆とノートで勉強するのではなく、パソコンやタブレットに変更しただけで勉強に向かうようになった子もいます。学校では輝けなかったり「喋らないんでしょ」と思われてしまうお子さんでも、パソコンでうまく世界を広げてあげたら、もっと輝ける可能性があるのではと以前からもよく感じていました。

── ちょうど療育とパソコンとの親和性を考えていた時に、大村さんとの出会いがあったとか。

そうなんです。同じ専門家であっても考え方が全然違って「無理矢理引き出そう」「子どもを変えましょう」という方針もある中、大村さんは「環境を変えることで、子どもの持っているものを引き伸ばしてあげましょう」という温かい考え方で意気投合しました。Good_at ではそういう大人達が一緒になって、子ども達を繋げてあげられるんじゃないかと思っています。

── 今、発達凸凹さんの数は増えているのでしょうか。

私が小学生の時にだったら若干元気なお子さんとか、ちょっと暴れん坊とかで済まされていたのが、今は診断名が付けられて、ここ10年位でそれを見つける網目がすごい細くなったとは感じますね。

「リィーノこどもセラピー」中西さん。 学校等の巡回相談や健診に携わる他、個別相談や職員・保護者向け講演会にも登壇。2019年度内閣府地域コアリーダープログラム フィンランド派遣団に選出。

── それっていいことなんでしょうか?

早期療育ができれば、ぐっと伸びる力があると思います。でもそうすることで余計に保護者の方が不安になったり、先生達もどう対応したらいいかわからないといった問題が出てきたり、ちょっと生きにくい世の中になってきているなと感じます。

── 今回のプロジェクト名に込められた想いや願いについて教えてください。

子どもの『得意』を見つけて・伸ばす」という想いからGood_atは生まれました。子どもは自分の得意なことだったらのびのびイキイキと吸収します。学校の「やらなきゃいけない」という決まりごとが多くて負担になる子がいますが、うちの教室は結構ゆるいんですよね。「人に迷惑をかけること」「人と自分を傷つけること」以外だったら基本は私は怒らないんです。やめて欲しいことがあったら言いますけど(笑)「ダメ」という強い言葉はなるべく言わずに、と思ってます。

── それだけで大きく変わるものですか?

なかなか難しいですけれど、ルールを広げてあげるだけで伸びてくる子達、自分らしく動ける子達が多いんです。体が緩むと自分の得意なことも見つかるし、伸びるのかなと。そんな手伝いが自分にもできたらいいなぁと思いながらやっています。

ロゴ制作:大学堂株式会社

教室というより安心できるような居場所を

── 従来のプログラミング教室との大きな違いは?

作業療法士が在籍しているところでしょうか。今まで習い事に不安を感じていた、従来の学校教育には馴染めないタイプのこどもたちに対して、どうすれば心地よく過ごせるか、どうしたらプログラミングを理解しやすくなるかのサポートができればと考えています。

あとは、そういう子ども達が安心できる場としても提供したいですよね。

── 安心できる場所って大事ですか?

今まさに悩んでいる子達は、従来の環境で居心地の悪い思いをしているかもしれない。どんな子達が集まるのかは、やってみないと分からないのですが、いずれにしても参加してくれる全員が、肩身の狭い思いをすることなく安心できる場所にしたいなと思ってます。

今回はプログラミングですが、いつかこの運動が広がって、今回のようなイベント形式ではなく常設の居場所づくりに繋がったらと思いますよね。好きなタイミングにふらっと寄れて、行くと誰かがいて、何かができる……そんな場所が豊能町にできればいいなぁ。

中学生や高校生など学生の子たちも来れるような場になるといいですよね。豊能町には、放課後を楽しむ場所があまりないので、そういう場にもなるといいなと。

10年後、20年後。豊能町の未来を作るプロジェクト

── 今回はプログラミングですが、個人的には多様なテーマがあってもいいと思うんですけどどうでしょうか?

そうですね、豊能町は多才な『その道のプロ』がたくさん住んでいる町だと常々思っていて。そんな方々にも、ぜひ子ども達の『得意』を育てる仲間になってもらいたいです。

(このプロジェクトがきっかけで)豊能町で就労につながるような事例が出たら、すごく良いですよね。

豊能町の未来を作るプロジェクトですよね。ある種の突出したスーパーマンが生まれる可能性はすごくあるなぁと思います。

── ワクワクしますね!

「そういう子達を豊能町の大人達が早めに発掘して伸ばしてあげましょう」というプロジェクトなので、たぶん10年後20年後にめちゃめちゃ効いてきますよね。「この子はこんな子で、あの子はこんなところがいい」と多様性と向き合って町全体で伸ばしてあげるってすごくいいなと思います。

── 子どもって貴重な人材ですもんね。

これは私の体験談なんですけども、私はもともと全然仕事ができない人間で、この仕事に就くまでは毎日仕事ができなくて怒られていたんです。誰よりも仕事が出来ないし、間違いも多い。どんなに簡単な仕事でも、できない。それが、プログラムの世界に行ったら仕事で食べていけるようになれました。

一同:へー!

これって天と地の差があるんですけども、私もかつてはそうだったなぁと。この仕事がなければほんとにダメだったんですけど、そういう可能性の糸口が増えるという意味でも非常に意義があるなと思います。

自分のペースで大丈夫。自分の「好き」に取り組んでみてほしい

── 子を持つ親御さんや子どもたちへのメッセージがあればお願いします。

「ウチの子は集中力がない」「じっとしているのが苦手」「すぐ癇癪をおこす」「集団になじみにくいのでうまくやれるか心配」「習い事に行きたがらないから通わせるのが不安」……これはすべて、私のプログラミング教室に通っている生徒さんの親御さんが、入会前に聞かせてくださった言葉です。
ところが先日実施したアンケートでは、このような声が集まりました。
「自分はプログラミングが得意だと自信がつき楽しみに通っている」「息子の発想力と、いつのまにかパソコンを使いこなせるようになっていて驚いた」「好きなことになら、こんなに集中できる子だったんですね」「プログラミングを学ぶことで自信につながって色々な事に興味を持つようになった」

それぞれの子が、各々のやり方と自分のペースで、自分の「好き!」に取り組む。
そうすることで、子ども達は、どんどん自分の可能性にチャレンジするようになりました。
そして、どの子の顔ものびのびイキイキしています。
「ウチの子に合うか合わないか、一度試してみようかな」そんな気軽な気持ちで、かまいません。国語、数学、音楽、芸術、運動……たくさんある選択肢のひとつとして、プログラミングに触れてみる機会を、一度与えてあげてみてください。
それが、もしお子さんの可能性を拡げるきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。ぜひ、お子さんへ「プログラミングやってみる?」と声をかけてあげてくださいね。

シニア・初心者専門パソコン教室「ひなたぼっこ」 大村みどりさん


勉強が嫌いというお子様は多いかもしれません。
子どもたちにその理由を聞いてみると、「字を書くのが嫌だから。」「字が下手だと言われたから。」と勉強そのものが嫌と答える子がとても少ないんです。
プログラミングがきっかけで苦手に感じていることにも挑戦するきっかけになるかもしれません。プログラミングなんて難しそう……と思わずに、ぜひこの機会にチャレンジさせてあげてください。今まで見たことがないお子さんの顔が見られるかもしれないですよ。参加に伴い、不安なことがありましたら遠慮なくご相談ください。

「リィーノこどもセラピー」作業療法士 中西亜弥さん


誰もが簡単にできるはずの仕事が自分には出来ない。人より早く社会に出てしまったぼくがどれだけがんばっても、どんなに簡単な仕事をしたとしても、誰よりも仕事が出来なくて間違いも多い、そんな現実に直面して出口を失っていました。
今度の仕事こそは自分にも出来るはず、なんとか社会に居場所が欲しくて働く先を選んでも、ぼくが出来ることはとても少なく、気がつけば仕事はどんどん危険と隣り合わせなものになっていきました。

そんなぼくを助けてくれたのはどんなに貧乏になっても手放さなかった、父からもらったノートPCでした。仕事で疲れた体と気力を振り絞って、どんなに眠くても作るひとつのプログラム。社会に居場所がないぼくの限られた趣味が、子供の頃から楽しんでたプログラミングだったのです。ちょうど時代がインターネット普及期にさしかかったこともあり、インターネットで遊べるゲームを作ってみることにしました。まだインターネットで出来ることが少ない時代に、実際に遊べるゲームを作ったことは思わぬ注目を浴び、はじめて自分の能力が世の中に役立てることを知ったのです。

能力とは、あるかないか、高いか低いかではなく、役に立てる場所に自分がいるかどうかだと思います。気がつけばぼくは同じような仲間に囲まれていて、癖の強いその誰もが共通しているのは他者を重んじていることと、技術を尊敬していることです。

プログラミングは可能性に満ちた技術です。一生学び続けることが出来ますし、能力を伸ばし続けることが出来ます。向き不向きでいいますと、失敗をし続けることが苦にならないほうが適性が高いです。そんな可能性の塊を、ぜひ探しに来てください。

大学堂株式会社代表取締役社長 プログラマー 宇都宮 正宗


第1回プログラミングワークショップ

  • 3月29日(日)10:00~11:30 豊能町立図書館 (光風台5-1−2)
  • 3月29日(日)14:00~15:30 祥雲館ヴィレッジ・エン (東ときわ台6-12-8)
  • 3月30日(月)13:00~14:30 フリーステーションココカラスペース (ときわ台5-9-3)

参加費:無料

対象年齢:小学校3年生から6年生くらい
※本イベントに関する、各会場へのお問合せはご遠慮ください。

当日の流れ(全行程 約1時間半)

  1. 自己紹介&アイスブレイク
  2. プログラミングにチャレンジ
  3. 表彰式・写真撮影
  4. ふりかえり

※当日の様子を撮影し、メディア各種に掲載することがあります。撮影に関して不安な方はお気軽にお声がけください。

お申し込み

申込フォーム https://forms.gle/sgKsJu5ZkSSCrxJE6

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お問合せ先

LINE公式アカウント @943yhfje
メールアドレス  good.at.toyono@gmail.com
電話番号 072-739-3418 豊能町女性活躍室(直通)